店舗中庭の改修が完了しました。
2017.05.07
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
店舗のお庭の改修が完了しました!
今回は、中庭の奥の壁と階段を、自然石の石積みに改修しました。
ちなみに、手前の中庭部分は、だいぶ以前に作らせていただいたものです。
ですので、既存の中庭の雰囲気や質感と、今回作る部分に違和感が出ないように、
風合いや素材感、色味などが合うよう、材料を選び使用しています。
ちなみに、設計は設計事務所さんによるもので、今回は施工をさせていただきました。
皆様、ありがとうございました。
新芽の季節
2017.04.22
高木の手入れ
2017.04.17
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
先日、お客様のお庭で高木の手入れをさせていただきました。
高木は、しばらくぶりのお手入れとの事でした。
木が少し大きくなっていたので、今回は枝を大きく切り戻して、
樹形(じゅけい)を戻すための作業をしました。
木が大きくなりすぎてしまったり、樹形が崩れてしまった場合、
一度大きく枝を切り戻して、数年かけて徐々に骨格を作り直し、
その場所にあった木の形に整えていくという作業をします。
高木は手入れがしにくいので、つい後回しになりがちですよね。
気がついたら、木が大きくなりすぎて、お隣のお宅に越境してしまったり、
葉が茂りすぎて日当たりや風通しが悪くなったり、
枯れ枝が落下して建物を傷めることもあります。
お悩みの方は、一度ご相談下さい。
市民の方々と一緒に庭の復元作業をしました
2017.04.14
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
以前、庭園遺構の復元をお手伝いした現場へ、管理作業に行ってきました。
柵ができていました。
こちらは、後鳥羽上皇が造営した、水無瀬離宮(みなせりきゅう)
の庭園の一部を復元した遺構です。
数年前に、離宮の池の一部が発掘され、地元の方々と一緒に復元作業をしました。
当店では、庭園の修復や復元を行うことは多いのですが、
一般の市民の方と一緒に復元作業をするのは、はじめてです!
小さいお子さんから歴史好きの年配の方まで、たくさんの方が参加され、
皆さんとても楽しんでくださいました。
ちなみに、後鳥羽上皇は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて在位した天皇で、
後に隠岐の島に流されて、不遇な余生を過ごされた方です。
当店では、その隠岐の島でも、後鳥羽上皇に関係するお庭の整備に
携わらせていただいたことがあり、ご縁を感じます。
京都の桜情報
2017.04.10
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
当店がある仁和寺界隈は、まだ、咲き始めという感じですが、市内はすでに満開です。
昨日、岡崎周辺(平安神宮近く)の疎水沿いの桜を見に行きました。
すばらしく満開でした!
疎水沿いの桜は、ほとんどがソメイヨシノで、
ところどころに、オオシマザクラが植えられていました。
オオシマザクラは、花の色がソメイヨシノよりやや白っぽく、
花とともに葉っぱも出てくるのが特徴です。
ちなみに、オオシマザクラは日本の固有種で、
ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンザクラという品種を、
掛け合わせて生まれた品種なんですよ。
また、疎水は十石舟という遊覧船が走っていましたよ。
一度、船の上から桜を眺めてみたいものです。
幼稚園、芝生の園庭
2017.03.20
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
日に日に暖かくなってきましたね。
これからの季節は、木々が芽吹き、花が開き、植物たちが活発に動き始めます。
愉しみな季節です。
先日、当店では幼稚園の園庭に芝を張らせていただきました!
芝が青々としていますね。
日本の芝は、この時期、冬枯れして茶色っぽくなってしまうので、
通年青い状態が続く西洋芝を張りました。
本物の芝生ですよ!
それにしても、これだけの広さの芝生の園庭は壮観ですね。
芝生だと、お子さんが転んでも安心です。
保護者の方からも、芝の園庭は評判が良いそうです。
早咲きの河津桜が咲き始めました!
2017.03.06
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
少しづつ寒さが緩んできましたね。
皆様、いかがお過ごしですか?
京都では、早咲きの河津桜(カワヅザクラ)がちらほら咲き始めました。
この写真は、一条戻り橋付近で撮影しました。
春の足音が聞こえはじめた、今日この頃です。
素材の質感
2017.02.06
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
先日、玄関アプローチの石敷き工事をさせていただきました。
当店ではよくご依頼いただく、古い板石を利用した乱張りです。
乱張りとは、下の写真のように、
大小さまざまなサイズの石をパズルのように組み合わせて、張っていくことです。
施工後の写真です。
施工したばかりですが、以前からそこにあったような、なじんだ雰囲気になりました。
風情ある街並みや趣のある建物には、ピカピカの新しい石材を使うより、
古材を使う方がしっくりきます。
均一ではないいびつな形、年月を経て風化した表情など、
古材の質感が趣ある空間を演出します。
使う素材の質感が空間に与える影響は大きいです。
京都の節分 – 柊鰯
2017.01.30
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
1月ももう終わり、もうすぐ2月ですね。
2月といえば、2月3日の節分。
節分といえば、『鬼は外、福は内』と言って、
豆をまいて、鬼を追い払ったりしますよね。
京都には、鬼を追い払う、一風変わった風習があります。
それは、柊鰯(ひいらぎいわし)、なるものです。
今回初めて、鰯を買って、柊を切ってきて、自分でつくってみました。
ちょっとおしゃれに花瓶にさしてみましたが、
見た目もグロテスク、イワシの匂いもあり、
部屋に置くのは耐えられません!(※本来は玄関先に飾ります)
京都では、この柊鰯を節分に玄関先に飾り、鬼を追い払うそうです。
鬼は、焼いたイワシの匂いと、柊のとげとげが嫌いなので、
鬼(邪気)が寄り付かないということだそうです。
今回初めて作ってみて、鬼じゃなくても、
これは想像以上に嫌だなと実感しました。
興味のある方は作ってみてください。
また、京都では、節分の日前後に色々なお寺や神社で、お祭りや行事が行われます。
吉田神社の節分祭や、壬生寺の壬生狂言は特に有名です。
『そうだ京都、行こう。』のHPに、京都の節分の行事が詳しく紹介されていましたので、ご興味のある方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
庭木の王様!松の冬のお手入れと鑑賞ポイント
2017.01.17
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
京都は、ここ数日、雪が降り続き、比叡山は真っ白です。
今回は、“葉むしり”について、書きたいと思います。
葉むしり前の松の様子です。
枯れてる!と思われるかもしれませんが、枯れている訳ではありませんよ。
茶色く変色しているのは、去年の葉です。
生き生きとして見えませんか。
この木が生きてきた時間を感じ、美しいなと思います。
それが鑑賞のポイントなので、葉を間引くことで、それらをみせているのです。
どう見せるかを考えながら、庭師は葉むしりの作業をします。
あなたはもう庭ツウです!
あけましておめでとうございます。
2017.01.01
また、昨年は拙いブログにもかかわらず、
お読み下さいましてありがとうございました。
今年は、ブログで皆様のお役に立てる情報を、
お伝えしていきたいと思いますので、
こちらの方もどうぞよろしくお願い致します。
庭匠植清
京都の庭師、世界遺産平泉に行く!
2016.12.11
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
先日、岩手県平泉の世界遺産の庭園に25m級超級のスギの木の剪定に行ってきました!
番外編in岩手県平泉 美味しいカフェ
2016.12.09
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
先日、岩手県平泉でお仕事をさせていただきました。
その時に、地元の方に、素敵なお店を紹介していただきました。
平泉駅前のロータリーに面したところに、
その小さな素敵なお店があります。
お店の名前は、“SATO”さんです。
内装も外装も素敵でセンス抜群。
寒ーい日でしたので、ロールキャベツを注文。
とっても、美味しく、
ほっこりして、心も体も温まりました。
毛越寺見学に来られる方に、ぜひおススメです!
♦︎SATO
平泉駅徒歩1分くらい
庭園の石積み修理
2016.11.27
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
日本庭園では、塀や土留め、護岸などに、自然石を組合せて積み上げる、
“石積み”、という技術が多く使われています。
先日、名勝庭園の参道沿いの石積みの塀が、
一部ズレて、崩れる可能性があり、その部分を修理してきました。
この石積みのズレは、
長い年月をかけて徐々に石積みがゆるみ、
塀の後ろに生えている木の根っこが成長し、
塀を押していたことが原因でした。
このような状態で放置しておくと、
崩れてくることもあり危険です。
ですので、今回は、ズレた部分を一旦解体し、
後ろ側の木の根っこを整理して、
もう一度、石の積み直しを行いました。
石積みは、経年変化や周囲の影響を受けて、
少しずつ崩れてくることがありますので、
お庭にある方は、時々チェックしてみてくださいね。
また、石積みの後ろ側に土があり、土留めになっている場合、
土圧や水圧で、真横から見ると、
外側に弧を描いてふくらんでいることもあります。
このような状態を、専門用語で、“はらみ”、と呼びます。
このような状態は、石積みが、
「もう耐えきれなくなってますよ。そろそろ直してくださいね。」
と言っているサインです。
このような場合も、早く修理した方がよいと思います。
当店では、石積みの修理工事だけでなく、
技術指導も全国各地でさせていただいております。
日本庭園等の石積みの修理でお悩みの方、
お気軽にご相談くださいませ。
【京都紅葉情報】修学院離宮と鷺森神社
2016.11.26
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
また、紅葉はだいぶ散っていましたが、
【京都紅葉情報】真如堂
2016.11.21
【京都紅葉情報】仁和寺
2016.11.15
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
京都の紅葉状況をお伝えします。
京都で紅葉観光をご検討の方は参考にしてくださいね。
科学的根拠のない肌感覚ですが、
今年は急に寒くなったせいか、
紅葉が少し早いように思います。
色もきれいな気がしています。(あくまでも個人的な感想です)
仁和寺さんの11月13日の様子です。
仁和寺さんは、もう既に紅葉狩りを楽しめる状況です。
一番上の写真のように、既に真っ赤に染まっているモミジもありますが、
一番下の写真のように、グラデーション状態のモミジも、
境内にはまだまだたくさんあります。
あと、1~2週間後が一番のピークかと思います。
参考になさってください。
『日本の技体験フェア』にお越しくださいまして、ありがとうございました!
2016.11.14
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
朝晩ずいぶん冷え込んできましたね。
京都では、もうだいぶ木々が色づいてきています。
去年より早いような感じがしています。
さて、だいぶ時間がたってしまいましたが、
10月22日、23日に群馬県前橋で開催された、
『日本の技体験フェア』、にたくさんの方にお越いただき、
誠にありがとうございました!
その様子を、ご報告させていただきます。
↑黒い帽子をかぶっているのが当店の代表です。
今年も、たくさんの方に、竹の穂で、
手箒(てぼうき)づくりを体験していただきましたよ!
女性やお子さんも、興味をもって熱心に参加してくださり、
うれしい限りです。
京都の庭園を見学されたときに、
苔がきれいだな~、と思われたことはありませんか。
この竹の穂の手箒は、苔を傷めないように、
落ち葉やごみを拾うことができます。
皆さんが、日本庭園を美しいと思ってくださるためには、
欠かせない道具なのですよ。
現在は、中国産の竹の穂を使った手箒が主流ですが、
やはり、国産の竹の穂を使った手箒のほうが、
柔らかくて腰があり、使い勝手もいいです。
小さな道具づくりではありますが、
少しでも日本の伝統的な庭の文化や伝統を、
身近に感じていただければ、とても嬉しいです。
来年も、全国のどこかで開催されます。
お近くの方は、ぜひ、ご参加くださいませ。
京都に住みたい方、京都のリアルな町の雰囲気を知りたい方に、ぴったりの一冊
2016.11.04
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
先日、本屋さんでこんな本を見つけました。
『もし京都が東京だったらマップ』
すごくストレートな題名ですね。
私は、関東と関西のどち
らにも住んだことがありますので、
よく、東京の中野ってどんなところ?
新橋ってどんなところ?とか聞かれます。
そういう時は、大阪や京都でいうと○○(地名)
みたいなところと説明すると、
わかってもらいやすいです。
同じようなことを考える人がいるな、
と思いこの本を手に取ってみました。
この本では、不動産業を営む筆者の視点で、
京都と東京の似ている町を、ピックアップしています。
これから京都に住みたいと思う方には、
エリア選びの参考になる一冊だと思います。
京都の重要文化財初公開
2016.10.30
店舗の庭づくり2
2016.10.26
↑石と対話している様子です。
お施主様がお持ちの板石を敷いて、園路をつくっています。
板石は古材を使用しており、サイズも形もバラバラです。
規格品の石やタイルのように、機械的に並べることはできません。
ある石の中から、サイズや形の合うもの、
全体としてバランスがとれて美しいものを、
1つ1つ吟味しながら据え付けていきます。
手間はかかりますが、出来上がりの味わいが全く違います。
清々しい
2016.10.23
清々しい、という言葉がピッタリの空気感です。
もう、秋ですね。
日本の伝統技術!匠の技を体験してみませんか。
2016.10.17
すっかり秋の気配ですね。
秋といえば、文化の秋!
ということで、今日は、
文化財を守る伝統的な職人の技を体験できる
イベントについてご紹介します。
文化財は、見ることはあっても、
修復したり、制作する職人さんや、
作業の様子をみることってないですよね。
そういった、普段裏方で支えている伝統の技にふれるイベントが、
もうすぐあります!
群馬県のヤマダグリーンドーム前橋で行われます。
全国から一堂に集まり、展示や実演など、技術を披露します。
他にもたくさんの団体が参加します。
文化財庭園保存技術者協議会もブースを出します!
こちらのブースでは、
日本庭園を管理する庭師の必須道具である、
竹の穂を使った『手箒(てぼうき)作り』の体験ができます。
竹の手箒とは、
庭園の苔や芝生の上に落ちた葉っぱやごみなどを取るのに、
植物をできるだけいためずに、きれいに掃くために、
庭師がいつも使っている道具です。
現在では、庭師が手箒を自分で作る人は減りましたが、
以前は、雨で仕事ができない時に、自分で作っていました。
家の掃除でも役立つので、
毎年体験希望者の行列ができるほど、人気なんですよ。
庭師だけでなく、なかなかお目にかかれない職業の職人さん達のお話が聞けたり、
普段は見られない手仕事を、間近で見ることができる、めったにないチャンスです!
興味のある方は、是非、お越しくださいね。
当日は、当店の代表も手箒づくりの指導をさせていただいてます。
お待ちしています!
詳細については、こちらのホームページでご確認ください。
店舗の庭づくり
2016.10.06
このところの天気が不安定で、なかなか落ち着いて仕事ができない日が続いています。
外で仕事をしている植木屋にとっては、ちょっと困りものです。
ところで、先日より、店舗の駐車場の一角に庭づくりをさせていただいてます。
今回は、設計事務所のデザイナーさんがデザインされたお庭をつくります。
木や石などの材料は、お施主様がお持ちのものを使って、花畑をつくっていきます。
昨日は、板石を立てて、土留め(どどめ)にした、花壇を作りました。
当店の庭師Tくんが、板石の調整をしています。
この板石の高さを少しずつ変えて、動きを出しているのが、ポイントです。
もし、この板石の高さがそろっていれば、カチッとした雰囲気になりますが、それを少しずつズラすことで、動きが出て、柔らかい雰囲気になると思います。
デザイナーさんとのお仕事は、新たな発見があり、たくさんの刺激をいただけるので、とても楽しみです。
お施主様に喜んでいただけるよう、一生懸命つくっていきたいと思います。