トップページ > 名勝庭園・文化財庭園
古くからある庭園で文化的な価値のある庭を文化財庭園といい、その中でも、芸術性が高く、国や地方自治体に指定されたものを名勝庭園といいます。
私たちは、それら名勝庭園の修理工事を、先代の頃より数多く手がけ、日本庭園の思想・伝統や技能に触れ、経験を積み重ねてまいりました。名勝庭園や文化財庭園に携わる中で、先人たちが作り上げてきた技能を受け継ぎ、後世に繋いでいくことが、私たちの使命だと考えています。これまで培ってきた経験を活かし、より質の高い名勝庭園や文化財庭園の修理工事、維持管理を提供してまいります。
名勝庭園・文化財庭園の修理や維持管理においては、単に作業を行う技術ではなく、図面や文章では表現できない、質感やニュアンスを汲み取り、芸術性を伴う修理や管理技術= 技能が不可欠だと考えています。所有者様や関係者の方々の思いをカタチにする、技能の提供を心掛けています。
傾倒した景石や崩壊した石組を、発掘調査や過去の測量結果から分析し、伝統的な技術を用いて修理します。
経年による護岸の崩れや漏水などを、可能な限り当初の素材・技術を用いて修理します。園池の護岸には、石積み護岸、切石護岸、乱杭護岸、草つき護岸、州浜護岸など様々な種類があり、その形式に応じて修理を行います。
土の蓄積や流出により、築山(地面の起伏)の形状が崩れている場合や、園池や園路などの形状が変更されている場合に、発掘調査などの分析結果を基に、適切な形状に修復します。斜面を利用した庭園での、土の流出や土砂崩れの修復なども行います。
長い年月の間に、樹木の巨大化や植生の変化、周辺環境の変化により、庭園空間のバランスは崩れてきます。樹木の剪定や枝おろし、実生木 (自然に生えてきた木)の除去などを行い、庭園内の植栽を整え、文化財としての価値を甦らせる修理を行います。高木の剪定を行う際、庭園内に重機が入らない場合は、人力で高木に登り作業を行います。
※昭和~現在までの、主な施工実績です。
当社では、保存修理工事・維持管理だけでなく、造園業者様への技術指導なども行っております。