京都の造園屋、東京のお庭の手入れに行く
2016.06.24
ただいま、実動部隊は東京に行っています。
東京のお盆は、一般的なお盆よりひと月ほど早い7月中旬です。
ですので、お盆前のお手入れに東京のお施主様のお宅に伺っています。
今回のお施主様には、お庭づくりをさせていただいてから、毎年お盆前とお正月前のお手入れに、お声がけ頂いております。
いつも大変よくしていただきまして誠にありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
作業後
作業前
作業後
作業中の様子
当店では、関東近郊へも定期的に出張しております。
関東近郊の方、時期は限定されてしまいますが、お庭の意地管理なども、お気軽にお声がけください。
京都、智積院(ちしゃくいん)さんの青葉まつり
2016.06.21
先日、京都の智積院さんの青葉まつりに行って参りました。
智積院さんは、真言宗智山派(ちざんは)の総本山で、大変格式の高い寺院です。
青葉まつりとは、弘法大師空海と中興(ちゅうこう)の祖、覚鑁(かくばん)が、同じ6月にご誕生になられた事を、お祝いする行事です。
緑の美しい時期にちなみ、青葉まつりと名付けられたそうです。
ほら貝の勇ましい音と共に、厳しい修行を終えられた山伏の方々が、また、雅楽が奏でられる中、おごそかに管長様が金堂に入られます。
その後、山伏の方々による、ご祈祷が行われます。
その様子に、大変圧倒されました。
暑い日でしたが、それにも増して、ご祈祷されている、山伏の方々の熱さに、圧倒された日でした。
境内の樹木は美しく整えられ、園路はモミジが青々と繁り、モミジのトンネルのようです。
また、園路脇に沿って植えられた桔梗が咲き始め、金堂奥のあじさいは満開、明王殿脇の蓮池の蓮はつぼみが膨らんでいました。
今の時期の境内がもっとも美しく、華やかな時期ではないでしょうか。
蓮の花が咲きました!
2016.06.18
以前、ブログでご紹介した蓮がついに、咲き始めました。
今年もきれいに咲きました。
こちらは、事務所の美中蓮です。
こちらは、以前お庭をつくらせていただいたお施主様にご寄付した、唐招提寺蓮です。
赤の八重の蓮です。
ひとくちに蓮といっても、形が全く違います。
販売しているわけではないのですが、株分けする時に、お施主様にお分けすることもあります。
蓮にも沢山の種類があるので、代表はもっと色々な種類の蓮を集めたいようです。
今の時期は当店の庭は蓮鉢だらけです、、、
お寺さんにハートの砂紋が!京都のお庭、当店の施工事例
2016.06.13
先日、当店で以前施工させて頂いたお庭を見て参りました。
京都で一般公開している寺院の中庭です。
石の使い方が、先代から受け継いだ、“らしさ”、を感じます。
特に、中庭奥の大きな石の周りに小さな石をゴロゴロとたくさん配している所など。
!!
石の周りの砂紋が、ハート型になっているではありませんか。
偶然なのか、わざとなのかわかりませんが。
お庭に愛着を持って下さっているのかなと、嬉しく思いました。
お庭を大事にして下さり、誠にありがとうございます。
実際にご覧になりたい方は、名前を出す事は控えますが、京都国立博物館近くの、長谷川等伯の国宝の障壁画が有名なお寺の中庭です。
ぜひ、隠れハートを探してみてください。
伝統を受け継ぐ職人について思うこと
2016.06.09
私は、現在は造園屋の事務員となりましたが、今まで京都の様々な伝統を受け継ぐ職人さんに出会ってきました。
造園屋だけでなく、大工さんや、左官屋さん、表具屋さんなど、様々な職人さんに。
その中で、一流の職人とは、技術だけでなく、センス(アート的な感性や粋)を持っている人だなと思いました。
ひと癖(くせ)もふた癖(くせ)もある職人さんが多いのも事実ですが、、
今は、時代が変わってきており、価格競争の中で、そのような職人さんが評価され難い状況になってきています。
とっても残念な状況ではありますが、若い職人たちはどんどん育ち頑張っています。
何とか、日本の伝統的な職人が評価される時代が来るといいなと、密かに思っています。
世界で評価されている、京料理の職人さんのように、、、
このブログを通じて、伝統を受け継ぐ職人たちの仕事を、わかりやすく楽しくご紹介していくことで、少しでも理解や興味を持って頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
京都のお庭は剪定(お手入れ)シーズンです!マツの手入れ
2016.06.08
剪定シーズン真っ只中、お施主様のお庭の手入れに、毎日走り回ってます。
剪定とは、樹木の伸びすぎた枝、混みすぎた枝葉などを切り、形を整えて、風通しをよくする、手入れのことをいいます。
↑手入れ後(芽つみ後)
↑手入れ前(芽つみ前)
マツのお手入れは時間がかかります。
その作業の様子は、『マツにセミがとまっている』、と表現されるくらい、動いていないように見えます。
でも、しっかりと手は動かしているんですよ。ご理解くださいませ。
マツのお手入れは、年2回程行うのが一般的です。
今頃に行うのが、伸びてきた新芽をつむ、芽つみと言う手入れで、冬に行うのが、葉むしりと言う手入れです。
芽つみという作業は、写真のように、ぴよーんと伸びた新芽を、今後、どのように仕立てていくか(きれいな形を作っていくか)考えながら、新芽をつんだり、伸ばしたりします。
単純作業のように見えますが、色々考えながら作業しているんですよ。
新芽が伸びたままにしておくとマツの枝があばれて、形が崩れてきます。
元の美しい姿に戻すには、少々時間と労力がかかります。
年2回の手入れする事で、美しく、健康的な状態を維持することができます。
京都の庭園の竹垣の種類とオリジナル竹垣の製作
2016.06.05
今日は竹垣のお話です。
竹垣には、沢山種類があり、お寺さんの名前を付けた竹垣が多くあります。
そのお寺さんで使われていることから、その名称がつけられています。
その中でも、金閣寺垣、竜安寺垣や建仁寺垣などが、特に有名です。
このような有名な竹垣は、寺院の庭園だけでなく、個人のお庭でもよく使われています。
それぞれデザインに違いがありますので、庭園を鑑賞する際には、竹垣の違いを見るのも面白いですね。
出典:『竹垣』吉川功/有明書房
先日、京都市内の庭園の竹垣のやり替え修理をさせていただきました。
お施主さまからは、金閣寺垣や竜安寺垣などは、ありきたりだから、違ったものがいい、とのご要望でした。
ちょっと工夫を凝らし、オリジナルの竹垣の組み方をさせて頂きました。
作業中の様子
作業後
勝手ながら、徳村垣、と命名させていただきます。(笑)
数週間後
写真のように、数週間程度で徐々に青竹の色は退色します。
ですので、清々しく新年を迎えるにあたり竹垣を替えられる方が多いです。
その時期は、青竹が手に入りやすい時期でもあります。
逆に、今の時期に、青竹を入手するのは、少々難しいことでもあります。
代表はじめ、スタッフは庭づくりの好きな者ばかりです。
このような、こだわったご注文を頂くと、特に嬉しく、色々と考えながら、雨の中にもかかわらず、楽しそうに作業していました。
そういった、お客様に恵まれていることに、本当に感謝しています。
お庭に竹垣を設けると、お庭は一気にグレードアップします。
植栽はいいんだけど、何か今のお庭に物足りなさを感じる、もう少し洗練させたいなと考えている方、
竹垣でお庭をご自分らしく、変身させてみませんか。
個性的な石張り敷きの玄関アプローチ
2016.06.02
このところ石の内容ばかりですが、石屋さんではありません。(笑)
先日は、京都市内で玄関アプローチ部分の石張り工事をさせて頂きました。
お施主様より、世間に多く出回っているつるつるピカピカの石ではなく、風合いのある石で張って欲しいとのご希望でした。
また、車で出入りするとのことでしたので、ある程度の厚みのある板石が必要です。
他の業者さんに依頼したそうですが、そのような石が手に入らないとのことで、ご依頼をいただきました。
当社では、年代物の風合いのある板石を多く所有しておりますので、ご希望におこたえすることができました。
年代物の国産の板石は、現在のタイルのように薄くスライスされた板石と違って、厚みがあり車が通る箇所でも十分に耐えられます。
石加工作業中
石張り作業中
施工完了
デザインはお任せ頂いたので、今回も、パズルのように大小の石を組み合わせて、個性的な乱張り敷きの玄関アプローチになりました。
世界に一つだけのデザインで、お庭の石敷きや塀を作ってみませんか。