北野天満宮の梅は今が見頃です
2018.03.14
こんにちは。
先週までとは打って変わって、連日20℃超えの日が続いています。
そんな中、現在京都では梅が見ごろとなっており、今日、北野天満宮に行ってきました。
梅はちょうど満開で、境内中に梅の香りが漂っていました。
園内は広く見ごたえがありますが、特におすすめは、梅園入口横の橋の周辺です。
枝ぶりや花のつき方が素晴らしい梅が多く、ここだけでも十分楽しめると思います。
また、梅園内の茶店の前には、1本の木に赤と白の花をつける「思いのまま」という品種の梅が植えられていました。
こちらも珍しいので、行かれたらぜひ探してみてください。
御土居の梅
枝垂れ梅
思いのまま
梅は庭木にもおすすめです。
あまり大きくなりすぎないので、小さなお庭にも植えることもできますし、花だけでなく香りも愉しめます。
庭木をお考えの方は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
京都の造園屋 庭匠植清
【京都紅葉情報】修学院離宮と鷺森神社
2016.11.26
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
また、紅葉はだいぶ散っていましたが、
【京都紅葉情報】真如堂
2016.11.21
【京都紅葉情報】仁和寺
2016.11.15
こんにちは。庭匠植清(にわしょううえせい)です。
京都の紅葉状況をお伝えします。
京都で紅葉観光をご検討の方は参考にしてくださいね。
科学的根拠のない肌感覚ですが、
今年は急に寒くなったせいか、
紅葉が少し早いように思います。
色もきれいな気がしています。(あくまでも個人的な感想です)
仁和寺さんの11月13日の様子です。
仁和寺さんは、もう既に紅葉狩りを楽しめる状況です。
一番上の写真のように、既に真っ赤に染まっているモミジもありますが、
一番下の写真のように、グラデーション状態のモミジも、
境内にはまだまだたくさんあります。
あと、1~2週間後が一番のピークかと思います。
参考になさってください。
京都の重要文化財初公開
2016.10.30
京都の観月会-日本庭園の愉しみ方
2016.09.22
先日15日は、中秋の名月でしたね。
皆さん、お月見はされましたか?
この時期は、京都のあちらこちらのお寺さんで、観月会が催されています。
私は京都東山にある、智積院(ちしゃくいん)というお寺さんの観月会に行ってきました。
今回のお月見の舞台となるのはこちらです!
お寺の大書院といわれる建物と、江戸時代前期に作られた庭園です。
お庭の様子を簡単に説明しますと、大書院の建物が、池に張り出すように建てられ、池の向こう側には山に見立てられた、大きな築山(つきやま)があります。
築山には、滝や石橋が架けられ、大書院からの景色は、山が迫ってくるような迫力があります。
智積院さんの庭園は、お月見でなくても、一見の価値が十分にある素晴らしいお庭です。
いつもなら、昼間しか拝観することができないので、夜拝観することができるというだけで、わくわくします。
しかも、中秋の名月。
当日は曇りでしたが、雲の切れ間から、お月様が顔を出してくれました。
何百年も前の人も同じ空間から、同じ風景を眺めていたのかと思うと、不思議な気分になります。
空に浮かぶ月も美しいですが、庭の池に映る月は、なんとも幻想的で、風情がありますね。
計算されたかのように、いや、計算されていると思いますが、大書院から、空の月と、池の月を、同時に見ることができました。
お庭があることで、お月見が2倍、3倍も愉しめますね。
日本庭園の奥深さ、魅力を改めて感じる、お月見となりました。
ぜひ、日本庭園でのお月見を愉しんでみてはいかがでしょうか?
京都、夏の特別公開の庭園情報
2016.07.23
今日は、この夏、特別公開される京都の庭園をご紹介いたします。
並河家住宅 並河靖之(なみかわやすゆき)七宝記念館の庭園です。
並河靖之とは、明治から大正期に活躍した、七宝(しっぽう)職人で、並河家住宅とは、靖之の自宅兼工房でした。
記念館に飾られていた、作品はどれも繊細で美しく、多くの外国人が買付けに来たそうです。
その靖之の自宅兼工房の建物と庭園がこの夏公開されています。
作庭は、七代目小川治兵衛(おがわじへい)という、明治から大正にかけて活躍した庭師の初期の作品です。
池が庭の半分くらいを占め、その池に張り出すような形で建物が建てられています。
日本庭園は、通常、鑑賞する場所を決めて、そこからの眺めが、一番美しく見えるように作庭されています。
建物があれば、たいていの場合、建物内からの、眺めを一番大事にします。
こちらの庭も、建物からみた水面との距離感が絶妙で、建物の高さと池の水面の高さが、よく考えられています。
また、もう一つの庭の見どころは、石です。
一般の住宅の庭にしては広いですが、広大な庭ではありません。
そんな空間に、とんでもなく大きな石や灯篭がふんだんに使われています。
ですが、圧迫感はなく、まとまりがあり、そのバランス感覚やセンスに、驚かされます。
日本庭園に限らず、現代の庭でも、庭全体のバランス、見る場所からの見え方を大事にすることは変わりません。
このようなことを、改めて感じる良い機会となりました。
★並河家住宅 並河靖之七宝記念館
場所、公開日などの詳しい情報はこちらです。
京都、半夏生(はんげしょう)の花が美しい庭園
2016.07.01
梅雨の蒸し暑い季節になりました。
京都の庭は、今、桔梗(ききょう)、アジサイ、ナツツバキ、ハスなど、お花の季節です。
先日、半夏生(はんげしょう)という花が有名な庭園に行って参りました。
京都祇園にある、建仁寺の中の両足院(りょうそくいん)さんというお寺です。
この白いお花が半夏生です。
半夏生の葉は、はじめは緑色ですが、花が咲き始めると、写真のように周囲の葉も白くなっていきます。
その後、花が終われば、葉も緑色に戻るという、不思議な花です。
ただ、半夏生は繁殖力が強く、根でどんどん増えてしまうので、管理が大変で、日本庭園で使うことは稀です。
それを、あえてこの様に使うのも、おもしろいですね。
両足院の特別公開は7月6日までです。
京都、智積院(ちしゃくいん)さんの青葉まつり
2016.06.21
先日、京都の智積院さんの青葉まつりに行って参りました。
智積院さんは、真言宗智山派(ちざんは)の総本山で、大変格式の高い寺院です。
青葉まつりとは、弘法大師空海と中興(ちゅうこう)の祖、覚鑁(かくばん)が、同じ6月にご誕生になられた事を、お祝いする行事です。
緑の美しい時期にちなみ、青葉まつりと名付けられたそうです。
ほら貝の勇ましい音と共に、厳しい修行を終えられた山伏の方々が、また、雅楽が奏でられる中、おごそかに管長様が金堂に入られます。
その後、山伏の方々による、ご祈祷が行われます。
その様子に、大変圧倒されました。
暑い日でしたが、それにも増して、ご祈祷されている、山伏の方々の熱さに、圧倒された日でした。
境内の樹木は美しく整えられ、園路はモミジが青々と繁り、モミジのトンネルのようです。
また、園路脇に沿って植えられた桔梗が咲き始め、金堂奥のあじさいは満開、明王殿脇の蓮池の蓮はつぼみが膨らんでいました。
今の時期の境内がもっとも美しく、華やかな時期ではないでしょうか。