京都、祇園祭のこ豆知識 山鉾巡行の鉾と山の違い
2016.07.13
祇園祭が近いので、これから祇園祭を見に来られる方に、少しでもお役に立てるような“こ”豆知識をご紹介いたします。
ご存知の方も多いと思いますが、祇園祭の山車(だし)には、“鉾(ほこ)”と“山”があります。
それらが町を練り歩く、山鉾巡行が祇園祭の最大の見どころとなっています。
その“鉾”と“山”の主な違いについて、今回は書かせていただきます。
“鉾”は、真木(しんぎ)といわれる中央の木(約25m程の高さ)の先端に金属製の刀や月、菊花などがつけられています。(船鉾、大船鉾、四条傘鉾、綾傘鉾は除く)
また、“鉾”の上には、お囃子の演奏をする人々がぎっしりと乗っており、その重さは重いもので約12トンくらいになるそうです。
一方で、“山”には、“曳山(ひきやま)”と“舁山(かきやま)”があります。
“曳山”は一見、“鉾”にそっくりで、お囃子の方々も乗っていますが、真木の先端には、金属製の物ではなく、松がついています。
“舁山”はもう少し小ぶりで約1.2トン~1.6トンくらいで、下記の図のような形をしています。
“舁山”の上には、松が立てられることが多く、その“山”のテーマに合わせた人形をのせています。
鉾と山の解説:出典『京都祇園祭』京都市観光協会パンフレットより
巡行する山鉾の数は前祭が23基に対して、後祭は10基と少ないので、後祭の方が全体的に小規模な感じですね。
巡行の順番は、毎年同じではなく、7月2日のくじ取り式で決めています。
ただし、33基の山鉾の内、9基はくじ取らずといって、毎年巡行する順番が決まっており、くじを引くことはありません。
毎年、華々しく先頭をつとめる、長刀鉾(なぎなたぼこ)という鉾も、くじ取らずです。
ご参考になさってくださいね。