京都、祇園祭のこ豆知識 山鉾巡行は前座!?
2016.07.14
造園屋のブログなんですが、このところ祇園祭のことばかり書いていますね。
鉾町(ほこまち:山鉾をだす町内のこと)の各家では、お客様を招いたり、屏風祭などがあるため、祇園祭前にお庭を整える方が多く、先日、私共もお手入れに伺っておりました。
今回は祇園祭の行事について書かせていただきます。
先日のブログでは、祇園祭の最大の見どころは絢爛豪華な山鉾巡行だと書きました。
ですが、本来、祇園祭の中心をなすのは、山鉾巡行の後に現れる、神様が宿る三基の神輿(みこし)なんです。
神輿が、前祭の後に、八坂神社から御旅所(おたびしょ)といわれる、一時的な社殿に移動する、神幸祭(じんこうさい)。
後祭の後に、御旅所から八坂神社に帰る、還幸祭(かんこうさい)。
この2つの行事が、祇園祭において最も重要な行事となります。
そして、山鉾巡行は、この神幸祭と還幸祭に付随する出し物として、本来は位置づけられているんです。
祇園祭といえば、風流な山鉾と思いがちですが、神輿が主役で、今風にいえば、山鉾巡行は、前座のようなものだったのですね。
この神輿は山鉾巡行の後、夕方から町中を回りますので、こちらも合わせてご覧になるのもよろしいかと思います。
この神輿が移動するルートは、こちらです。(八坂神社さんのHP)
また、御旅所は四条寺町にあり、17日から24日まで、神輿を見ることができますよ。
参考になさってくださいね。